【King&Princeツアー2019】2019.07.20（中編）

相変わらず仕事で帰りは毎晩遅かった。

そしてあろうことか、数日前から風邪を引いてしまった。わたしはいつもこうだ。気合を入れれば入れるほど、体調を壊す。前日は風邪薬と漢方と酵素を飲んで寝たけど、あまり良くはなっていなかった。

でも今日だけは絶対に寝坊はできない。絶対7度5分以上熱がある身体に鞭打ってなんとか6時起床。

シャワーを浴びてヘアメイクに取り掛かる。ヘアアレンジとかは得意ではないので、とりあえず巻いてクルリンパの応用で適当なアップスタイルにし、100均で買った赤い花をなんとなくな場所にぶっ刺した。メイクも事前に練習していた。赤リップが映えるように目元はあまり色を入れず、そして眉にちょっと赤のシャドウを足した。浴衣には赤眉が映えるって調べてたんだ。うん、確かになかなかかわいい。そして問題の着付け。これも事前に練習して、自分で着られることを確認済み。（って、飾り帯だけどね！）

なのに、この日は何回やってもうまくいかない。慌てれば更にぐちゃぐちゃになる。

ダメだ、遅刻する。とりあえず向こうでまたやり直せばいいや、ということでなんとかはだけない程度に着て出発。

出掛けに母に見つかり「あれ？今日ジャニーズだっけ！？浴衣で横浜アリーナ行くの！？！？」

ママ、、窓全開だよ。隣の家に、三十路半ばの娘がジャニコン行くってバレバレだよ、、、涙。

玄関ではパパにも遭遇し「あれ、お祭りかい？楽しんできなさい」

パパ、、娘は嫁にも行かず今から一回り以上年下のキンプリのコンサートに行ってキャーキャー騒いでくるよ、、、涙。

「行ってきます」

帯が潰れたら困るから（飾り帯だけど）、特急券を買って広めの席に座り、新横浜までの長い時間、キンプリちゃんのアルバムを聴きながらずっとイメトレしてた（なんの？）。

新横浜に着くと、友達は赤のＴシャツにデニムで颯爽と登場した。スタイルのいい子なのでシンプルな服でも様になる。早め集合していたので、とりあえず腹ごしらえということで会場近くのサイゼリアに行くと、お客のほぼ100パーがティアラ（同志）だった！ジャニコン初参戦の我々はただただびっくり。時間が経つにつれ、外にも同志たちがどんどん集まってくる。

開場時間間近になり、最後に気合の風邪薬をメロンソーダで流し込み、着付けをやり直して、我々は横浜アリーナへと向かった。いざ！

会場ではグッズを買おうか悩んだけど、あまり物に執着のない我々は、物販ブースには行かず、開場までの時間ひたすら人間ウォッチングに費やした。みんな似たようなバッグ持っているのは、うちわが入るちょうどいいサイズだからなんだ、とか思ったよりティアラ（キンプリファンの総称）って年齢高めだね、とか言ってるうちに開場。

ジャニーズのコンサートは、当日席がわかるということで、この時点でもう心臓ばくばく。でもわたしはくじ運も圧倒的にないので全く期待していなかった。印刷されて出てきたチケットには「スタンド」の文字。スタンドって何！？わからない！？前！？後ろ！？

二人とも何もわからず騒いでいたが、振り返ると、スタンド＝3階席とデカデカと書かれたポスターが貼られていた。。。

3階、、、。わかってたけど、やっぱりくじ運ないな、、。でも、当たっただけでもすごいんだよね。去年は外れたわけだし、こうしてここにいる事に感謝しなくちゃ。とりあえず3階行こう。

3階に行って先を探してもなかなか見当たらない。なんと、メインステージのほぼ横という、最悪の席だった。。さすがに友達もわたしもショックが隠しきれない。こんなんじゃ、ファンサどころかメンバーの顔もほぼ見れない。最悪の事態を想定してオペラグラスは持ってきたけど、まさか駆使する事になるとは、、、涙。

かぐや様のCMが流れて、紫耀くん❤︎とうっとりしていると会場が暗くなり、一面ペンライトの海。

ジャニーズコンサートヴァージンの私たちは、まずその美しさに息を飲んだ。「綺麗、、、」